前日の米株は堅調に推移しましたが、日経225は0.4%マイナス、Topixは0.3%マイナスで引けています。ただマザーズは0.2%のプラスとなりました。中国は北京での感染者数が増えたにもかかわらず人民銀行が金利据え置きと貸し出し額を増やしたことが好感されて、上海/深センCSI300は0.7%プラス、香港は1.1%プラスでした。オーストラリアのASX200は0.4%プラス、二ュージーランドNZX50種グロス指数は1.1%プラスでした。一方、インドのセンセックス指数は0.8%の上昇で最高値を更新して引けています。
ヨーロッパ株は、コロナ感染が重しとなる中、技術株の四半期決算が良かったことを受けてドイツDAXは0.8%プラス、フランスCACは0.5プラス、英国のFTSEは0.4%プラスで取引を終えています。スペインIBEXは0.1%のプラスでした。スイスSMI指数は0.6%のプラスでした。
米国株はバイデン政権の成立で米株は3指数とも最高値更新で引けています。米国ダウは0.8%プラス、S&P500は1.4%プラス、ナスダックは2.0%プラスでした。カナダのS&Pトロントは0.3%プラスで引けました。 VIX指数(恐怖指数)は大きく下がり引け値は21.6でした。依然として20が強いサポートになっていますが、20を切れると本格的な株価の上昇となると思われます。
昨日のドルインデックスはニューヨーク時間までは買われていましたが、それ以降は売られ結局一昨日と変わらずで引けています。ドルストレートで勝ち組はカナダドルとオセアニア通貨、円でした。ユーロとスイスフランと(ヨーロッパ時間以降の)ポンドが負け組でした。ドル円は103.92円が高値、103.44円が安値でした。クロス円は各通貨強弱に準じてスイス円、豪ドル円、キウィ円が強く、ユーロ円とスイス円は売られています。新興国通貨ではほぼ全通貨がプラスで引けています。特に大きな上昇を示したのがインドルピーと人民元でした。またメキシコペソは直近の高値を一時更新する強さでした。
仮想通貨ではビットコインは34,000ドル台まで下げています。イーサリアムは直近の高値から反落して1300ドル台で推移しています。一方、仮想通貨ではなく有価証券であるとして昨年12月に米国証券委員会SECが提訴したリップルも反落して0.29ドル台で推移しています。
貴金属はバイデン政権の成立で財政支出の大幅拡大が期待され大幅上昇しています。金は1865ドルまで上昇、2日連続でテクニカルに重要な200日移動平均線再び上抜けて引けています。銀、プラチナも同様に大幅上昇となりました。金はテクニカルには200日移動平均は切ったものの依然として中長期的にはニュートラルです。1767ドルを切れると中長期的なベアになります。 工業メタルである銅は若干上げて引けています。
原油価格は、バイデン政権の誕生で若干上昇して引けました。ただ、IEAは2021年の世界の石油需要を9600万バレルへと30万バレル引き下げています。また今朝発表になったAPI(American Petroleum Institute、アメリカ石油協会)の原油在庫は予想28万バレル減が予想に反して256.2万バレル増となっていました。また中国河北省の首都である石家荘市(人口1078万人)全体が都市封鎖になっているという報道もあり原油価格の重しになりそうです。
米国長期金利は1.087%と若干下落しています。他主要国家の長期金利は若干上昇しています。