Laura Sanicola
[１２日 ロイター] - 米エネルギー情報局（ＥＩＡ）は１２日、２０２４年の米原油生産見通しを前年比２６万バレル増の日量１３１９万バレルとし、従来の１７万バレル増から上方修正した。
ただ、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟産油国でつくる「ＯＰＥＣプラス」の減産で全世界の伸びは鈍化すると引き続き見込んだ。
２５年の米原油生産は４６万バレル増えて１３６５万バレルと、過去最高を更新する見通し。
ＯＰＥＣプラスの減産により、２４年の北海ブレント原油価格予想は平均で１バレル＝８７ドルとし、従来の８２．４２ドルから引き上げた。
ＥＩＡは従来、国内生産が２４年半ばにかけて小幅に減少し、昨年１２月に付けた過去最高（１３３０万バレル）を更新するのは２５年２月になると予想していた。新たな見通しでは生産が伸び続け、今年第４・四半期に過去最高を更新するとした。
世界の原油需要見通しは前年比１４３万バレル増と従来予想から１万バレル引き上げた。国際エネルギー機関（ＩＥＡ）の見通しである１２２万バレル増と大きく変わらない。２５年は１３８万バレル増と、従来から９万バレル上方修正した。