[上海 4日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーとメルクは中国で、それぞれが開発する新型コロナウイルス感染症の経口薬「パクスロビド」とモルヌピラビルの価格を小幅引き下げた。中国金融誌の第一財経が、江蘇省が発表した価格情報をもとに4日、伝えた。
ファイザーはパクスロビド30錠入りの価格を約100元(14.54ドル)引き下げて1790元とした。またメルクはモルヌピラビル40カプセル入りの価格を74元下げて1426元とした。
江蘇省当局は価格情報を3月31日に発表し、新価格は4月1日から適用された。
中国では新型コロナ治療薬について公的医療保険が3月31日までの期間限定で適用されており、患者の自己負担は治療薬の価格の10%で済んでいた。しかしこの措置の期限が切れ、患者は全額を負担する必要がある。