Bansari Mayur Kamdar
[23日 ロイター] - イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの衝突が他戦線にも拡大する中、イスラエル株式を投資対象とした上場投資信託(ETF)からの資金流出が加速している。
リッパーのデータによると、iシェアーズMSCIイスラエルETFは10月9日─20日に250万ドルの純流出を記録。残高は1億1162万ドルとなっている。同ファンドの基準価額は同期間に13.8%下落した。
イスラエルのハイテク株を対象とするETFからもこの2週間で多額の資金が流出し、価額下落に見舞われている。
イスラエルの通貨シェケルも売られた。1ドル=4シェケルを超えて下落し、約8年ぶり安値付近で推移している。
イスラエルの信用リスクにも懸念が高まっている。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、同国の5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは、20日終値から13ベーシスポイント(bp)拡大し149bpと、2012年11月以来の高水準を付けた。