来週の8日火曜に、2016年最大最後のイベントと言える米大統領選の投票が行われる。夏に民主党がヒラリー、共和党がトランプを候補として指名してから数ヶ月の選挙戦が行われてきたが、その間この2人の支持率は一進一退だった。
最近まではトランプの女性問題などのために、ヒラリーの方がリードを拡大していた。ところが土壇場のこの時期になってヒラリーのメール問題が再燃し、トランプ陣営は息を吹き返した。今週になってからの世論調査では、また両候補の支持率はほぼ互角になっている。
ただ今回の大統領選は、金融市場にとっても非常に大きなリスクとなる。特にトランプの方が発言や政策に過激な内容が多く、当選したらアメリカ国内外が大きく荒れると予想されている。
そのためにトランプ陣営が息を吹き返した今週になって、金融市場では円高株安が進行。S&P500指数は10月27日から11月3日まで6日連続安となった。
大統領選でトランプが当選したら、金融市場は相当荒れると見られている。だから投資家にとってはヒラリーが勝った方がまだいいのだが、今のところどちらが勝つか全く読めない状況にある。
2016年最大最後のイベントである米大統領選は、ボラティリティの面でも最大になる可能性を秘めている高リスクなイベントとなった。