アップル(NASDAQ:AAPL)の決算が火曜日に発表され、FAANG株の行方が注目されている。(FAANG=Facebook、Amazon.com、Netflix、Apple、Googleの総称)
今回の決算発表によりFAANGは、愛される好調の株から、ショートエントリー候補の株となっている。
投資家はこれらのハイテク大企業の株価が、危険なほどの割高であることをおそれ、ポジションの解消を進めている。アップルの決算は、FAANGの悲観的なセンチメントやハイテク株価を回復させられるだろうか?
アップル株は3日連続で下落し、6月25日の安値から続く上昇トレンドラインを下回った。もし、6月25日の安値である180.73ドルを下回る場合、ダブルトップ・リバーサルパターンを形成するだろう。
MACDは売りシグナルを発している。短い移動平均は、長い移動平均を下回り、比較的トレンドが弱いことを示している。さらに、RSIは株価下落とともに滑り落ちている(上図:下段)。RSIはさらに2月以来の上昇トレンドラインを下回っている。これにより株価も、2月9日以来の上昇トレンドラインを下回る(176ドルを下回る)可能性を示している。
しかし、積極的なトレーダーはアップル株の短期的な下落を予想し、ショートする一方、中・長期的には上昇トレンドが続くだろうと思っている。
主要な移動平均線は意識されるポイントであり(上図:3本の点線の水平線)、需給転換のポイントでもある。昨日50日間の移動平均線(上図:緑)をタッチした後、そのラインより上に推移し価格を支えた。100日間の移動平均線(上図:青)は6月25日の安値の水準と一致し、短期的な上昇トレンドは終わったことを示している。200日間の移動平均線は2月から続く上昇トレンドを維持するために後には引けないラインである。
トレード戦略 -ショートポジション用意
慎重なトレーダーは、トレンドがはっきりわかるまで待つべきだろう。高値である196ドルを超えるか、または2016年中旬以来の上昇トレンドラインの160ドルを下回るかである。
一般トレーダーは、ダブルトップの下抜け、そして、2月以来の中期的な上昇トレンドラインを下回るまで待つべきであろう。
積極的なトレーダーはいまショートするだろう。6月25日以降の上昇トレンドラインが転換したことや、MACDやRSIが売りシグナルを出していることなどを考慮すべきだろう。
トレードマネジメント
悪いトレード例
- エントリー: $190, 心理的にキリがいい抵抗になる価格
- ストップロス: $196,木曜日の高値
- 損切り幅: $6
- ターゲット: $181,6月25日の安値
- 利確幅: $9
- リスクリワードレシオ: 1:1.5
戻り買いの可能性があるのでとてもリスクである。小ロットでの取引か、利確幅を拡大するか、もしくは取引をするべきではない。
良い取引例
- エントリー: $192, 上昇トレンドラインの抵抗をぬけたあたり
- ストップロス: $196, 木曜日の高値
- 損切り幅: $4
- 利確幅: $180 キリのいい数字であり、サポートラインになる価格
- 利確幅: $12
- リスクリワードレシオ: 1:3
利確幅に対し、許容範囲のリスク(損切幅)である。