チャート分析：原油ショートで43ドルを狙う

原油市場は、供給が上がる一方で、需要が減っており二重苦に陥っている。需要と供給どちらにも問題がある場合は例外的なレベルで価格が動く。10月4日から11月13日にかけての6週間で、原油は30％下落している。

供給面では、米国の原油生産は今年で約25％上昇し、日量1170万バレルにのぼっている。

また、需要面では最近の株式の下落でみられるように世界経済の低迷し、以下の２つの理由により原油需要が急激に減っている。

1. 経済の低迷によって、インフラ整備や製造業が収縮する傾向
2. トレーダーはリスク資産に慎重になり、原油はリスク資産としてみられる。

現在のこのような経済状況化で、ファンドマネージャーはほとんどのコモディティーを売っており、これは5年の中で最大の水準である。また、リスクオフ（※）のセンチメントはOPEC（石油輸出国機構）による減産に対する予想を上回って下落を招いている。

※リスクオフとは相場変動の大きい資産から、比較的安定している通貨や預金への資産の振り替えのこと

先週の記事では原油に対して、上昇方向へ調整はあるが、ベアトレンド（下落基調）であることを述べた。現在その調整が来ていると言えるだろう。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、最低3％の下抜け後、騙し下げを避けるために3日間抜けた水準より下で価格が推移し、リターンムーブ（戻し）で上昇した後に、大陰線によって下降トレンドが確認できるまで待とう。

トレード例

• エントリー: $55, 3％の下落である54ドルまで落ちてから、上昇した後
• 損切り: $58, 11月16日の高値
• 損切り幅: $3
• 目標価格: $43,
• 利確幅: $12
• リスクリワードレシオ: 1:4

慎重なトレーダーは、2％の下抜け後、2日間抜けた水準より下で推移することを確認しよう。彼らはリターンムーブを待ってもよいが、トレンドを確認するまで待つ必要はないだろう。

トレード例

• エントリー: $55, 2％の下落である54.50まで落ちてから、上昇した後
• 損切り: $58, 11月16日の高値
• 損切り幅: $3
• 目標価格: $43,
• 利確幅: $12
• リスクリワードレシオ: 1:4

積極的なトレーダーは、上昇トレンドラインの60ドルを抜けたことを背に、今ショートできるだろう。

トレード例

• エントリー: $57.30
• 損切り: $58, 11月16日の高値
• 損切り幅: $0.70
• 目標価格: $55, 心理的にキリのいい数字
• 利確幅: $2.30
• リスクリワードレシオ: 1:3