40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

今週の原油在庫量公表から、経済情勢をどう読むべきか?

発行済 2019-03-08 15:49
更新済 2023-07-09 19:31

※この記事は3月7日に投稿されたものです。

日本時間7日午前0時30分に、米国エネルギー情報局(EIA)は原油在庫が710万バレル増加し、4億5000万バレルとなっていることを発表した。原油在庫は2018年同期の水準より多いが、2017の5億2800万バレルと2016年の4億9100万バレル水準よりは低い。

WTI原油 週足

EIAのデータは、先立って日本時間6日午前6時30分に発表された米国石油協会(API)の原油在庫量と一致している。これらの発表後にWTI原油価格は僅かに下落したが、先週のトランプ米大統領がOPECに対するツイートを行い、下落が引き起こった時よりは比較的小さい下落であった。

マーケットがEIAやAPIの発表に過剰に反応しなかったのは、原油在庫は季節性を考慮すると適切な水準であったからだと思われる。

原油在庫の増加の一方で、ガソリンの在庫は420万バレル減少していた。このガソリン在庫の減少も同様に季節的要因である。

ガソリン在庫の減少は、製油所が冬用ガソリンから、夏用ガソリンに切り替えるためのメンテナンス時期であることに起因する。GasBuddyによると、これらのガソリン在庫の減少は、メンテナンスが終了するまで続くだろうとしている。

このEIAの発表で大事なのは、原油在庫が多いことは米国や世界からの需要が弱まっているということではない。ガソリンの需要は強く、ジェット燃料もの需要は僅かに減った程度である。

原油在庫量の増加は、通常の季節変動であり、世界経済低迷による影響ではない。しかし、夏のドライブシーズンで、米国の原油やガソリン需要が減ることになれば、世界経済の低迷が浮き彫りになるだろう。

メモリアルデーからレイバーデーにかけて(5月末から9月初旬)の強いガソリン需要の時期で、多くのアナリストは原油需要が弱含む予想をしているが、これらによる米国経済へ影響は弱いと考えられる。しかし、今回のような短期的な原油在庫に注目するのではなく、大きな流れでの在庫状況を理解することが最も大事である。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます