個別銘柄レポート
ハイパー(3054) 「テレワーク関連銘柄」で上振れ期待!?
緊急事態宣言が解除され、株式市場も素直に好感されている。新型コロナウイルスの終息はある程度織り込まれていると思っていたのだが、予想以上に買い気が強い相場展開となっている。政府のある意味でお金に糸目をつけない対策や金融緩和政策がここに来て
効いているということなのだろうが、それにもまして、株価が暴落したことや在宅勤務、テレワークの進展などで株式投資の機会が増えた個人投資家の資金が参入しているということが大きいのだろう。
そうなると、株式市場で注目されるという銘柄になると、3月の暴落時にも「買える銘柄」として注目していたハイパーに再び注目する。ご存知の通り、インターネットを通じたパソコンの販売などを手掛けている関係もあり、中小企業向けなどのコネクションも強く、「テレワーク」などの構築も含めて引き合いは強いようである。
5月15日に第1四半期の決算を発表したが、減収となったものの期初想定の水準はクリアしており、新型コロナウイルスの影響での落ち込みを想定した上での通期予想となっている。慎重な見方を崩していないが、比較的早期の緊急事態宣言解除などを受けての上振れは期待される。「働き方改革」ではないが、「テレワーク」が進むなかで同社のメリットは多いと思われ、引き続き注目される。
テクニカル的には一目均衡表の雲を抜けて底入れ確認、その後も75日移動平均線や25日移動平均線のサポートを確認しながら堅調な展開となっている。75日移動平均線も上昇に転じてくるところでもあり、640円前後の節目を抜けば、昨年12月の高値水準である800円程度までの上昇は期待される。