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【投資に必要な知識】GDPは国の成長を示すバロメーター。名目GDPと実質GDPの違いを学ぼう

発行済 2020-07-01 12:20
更新済 2023-07-09 19:32

GDPがよくニュースなどで取り上げられますが、名目GDPと実質GDPの違いをご存知でしょうか?

これを知っておかないと、物価上昇分が含まれるGDPと、含まれていないGDPの違いがわからなくなってしまい、指標を見間違ってしまうかもしれません。

GDPを考えるときには、物価上昇を考慮しなければいけないんです。

そこで今回は、この違いがわかるように解説していこうと思います。

それでは、今日もお付き合いください。

1年間の儲けを示すGDP

日本を含め、国の成長を探るための指標GDP(Gross Domestic Product)を紹介していきましょう。

GDPとは、ある国が1年間にどれくらい儲けたかを示す指標です。

日本語では国内総生産と呼ばれています。

何かの生産をする企業は、まず原材料を買って従業員に製品を作ってもらい、原材料費や人件費などの経費に利益を乗せて販売することでお金を設けています。

製品の価格と経費の差額は原材料を加工したことによって生まれた価値だといえますね。

この新たな価値を全て合計したものが国の儲け= GDPだということができます。

日本のGDPは約4.971兆USD (2018年)

個人消費が約6割で、企業が生み出した利益が約4割を占めています。

さらには企業の利益のうち8割がサービス産業、2割が製造業の生み出した利益だと言われています。

名目GDPと実質GDPの違い

GDPを計算する方法は、2つあります。

1つは1年間に得られた儲けを全て足していく方法です。

この方法で算出したGDPを名目GDPと呼んでいます。

もう一つは、名目GDPから1年間の間に生じた物価そのものの変動の影響を除く方法です。

この方法で算出したGDPを実質GDPといいます。

例を挙げて説明

例えば同じ製品が去年と今年で同じ数売れたとします。

もしも物価の上昇によって去年より今年の方が価格が高かったとしたら、名目GDPの数値は上がってしまいます

しかし、名目GDPが上がったからといって景気が良くなったという事は言えません。

だから、実質GDPも算出しているのです。

そして、時代の変化を割合で表したものが経済成長率です。

経済成長率にもGDPと同じように、名目経済成長率と実質経済成長率があります。

学んでいこう

  • 名目GDP
     一年間の付加価値をすべて合計して算出した方法
  • 実質GDP
     名目GDPに物価の変動を考慮して算出した方法

話だけだとわからないと思うので、例を挙げて説明していきましょう。

ここでは、わかりやすいように物価の上昇で物の値段が2倍に値上がりしたと言うことで計算をしていきましょう。

1年目

100円のジュースが100個売れた

名目GDP
 100円 × 100個 = 10,000円

実質GDP
 100円 × 100個 = 10,000円

2年目

200円のジュースが110個売れた

名目GDP
 200円 × 110個 = 22,000円
(120%増)

実質GDP
 100円 × 110個 = 11,000円
(10%増)

このように、物価の上昇分は含めないで計算するのが実質GDPです。

名目GDPは物価の上昇も含まれているので、実際にGDPがどのくらい伸びているのか?の数字からかなり解離してしまうことがあります。

対して実質GDPは、純粋にどのくらい商品が売れたのかなどの数字がちゃんと数字からわかります。

このようにして、物価の上昇を考慮して計算した実質GDPの方が、経済の現在をよりよく表しているとされ、注目されています。

覚えるべき用語

GDPに関して経済ニュースなどでよく使われる様を紹介していきます。

 

           経済大国

世界に対して経済的に大きな影響力を持つ国のことをいいます。世界の総GDPに占める自国の割合が大きいアメリカや日本などを指します。

             マイナス成長

実質GDPが前の四半期、もしくは前年と比較して減少していることをいいます。増加している場合はプラス成長と言います。

まとめ

今回は、名目GDPと実質GDPの違いについて話をしました。

これらのことから、注目すべきは実質GDPです。

名目GDPで計算すると、物価の上昇が激しい発展途上国などでは伸び率がすごいことになってしまいます。

物価の上昇を考慮した実質GDPは、物価の上昇が激しい国でも経済の発展をより細かく反映したものになります。

これを知ることで経済指標を見るときなどに、データに惑わされず正確な読み取りができるようになります。

ニュースなどでは、より変化率の大きいデータを取り扱いがちなのでしっかりと知識を蓄えておきましょう。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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