日々是相場 -夕刊- 2020年8月12日(水)
日経平均 22,843.96 円 △ 93.72 円
≪東証一部≫
売買高 14億9,113万株
売買代金 2兆5602億4600万円
値上り銘柄数 1,641 銘柄
値下り銘柄数 472 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.34 % △ 2.22 %
為替 1ドル=106.71 円
☆ 市況概況 ☆
買い戻し中心だが引き続き堅調
米国株が軟調となったが、為替が円安となったことなどもあり買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後も買い戻しも入って堅調となったが、買い戻しが一巡となると今度は手仕舞い売りに押されて軟調となるなど冴えない展開となった。ただ、値上がり銘柄数は多く、TOPIXは堅調な地合いが続くなど売られ過ぎ銘柄を中心に堅調となった。
昼の時間帯も特に材料があったということでもなかったのだが、後場に入るとさらに買い戻しを急ぐ動きもあって堅調な地合いが続き、上値は重いながらも下げることもなく値持ちの良い展開となった。引けを意識しする時間帯も買い戻しが続き値持ちの良い展開が続いたが、さすがに最後は手仕舞い売りに押されて日経平均は冴えない展開となった。TOPIX指数は後場も終始堅調な地合いが続き、結局大幅高となった。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、日経ジャスダック平均や二部株指数は軟調となった。先物はまとまった売り買いがほとんど見られず、指数に追随するということで、指数を大きく動かすことも方向付けるようなこともあまりなかった。
引き続き芳しくない決算が発表されているのだが、売られ過ぎ銘柄の修正などがみられて総じて堅調となっている。先月までは日経平均の方が上昇率が高いということが多かったのだが、今週は低PBR(株価純資産倍率)銘柄を物色する動きも見られ、金融株などを中心に堅調となっている。売られ過ぎて低PBRになった銘柄が多いので修正高はまだまだ見られるのではないかと思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
上値を試す動きになったが出来高も少なく、まだまだ保ち合いが続くと思う。
☆ つぶやき ☆
昨日は低PBR銘柄、つまり売られ過ぎ銘柄が買われるという状況だったが、本日も同じような展開となった。特に買い上がる材料があったということでもなく、強いて言えば円安となったということだろう。
地銀株も含めて昨日は銀行株が米国に先んじて大幅高となったが、金融緩和が続く中で元々それほど悪くないはずの銀行が売られ過ぎていたということだろう。決算発表を機に「それほど悪くない」ということで見直し買いが入っている。
この流れは米国でもこれまでのGAFAMが売られて、景気敏感株に資金がシフトしているということでわかるだろう。ただ、気を付けなければならないのは景気敏感株がバリュー株として買われた要因は長期金利の上昇であり、債券の投資妙味がなくなったからということだ。
結局同じお金があちこちに振らされているだけということなので、日本でも売られ過ぎ銘柄が買われるといったん相場の上昇も終わるということになる。銀行株などは特に一番最後に上がる銘柄の代表という感じだ。