日々是相場 -夕刊- 2021年1月7日(木)
日経平均 27,490.13 円 △ 434.19 円
≪東証一部≫
売買高 15億1,372万株
売買代金 2兆9990億1100万円
値上り銘柄数 1,644 銘柄
値下り銘柄数 505 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.32 %
為替 1ドル=103.19 円
☆ 市況概況 ☆
緊急事態宣言の「緩さ」を好感して大幅高
米国株はまちまちとなり、為替は若干円安となったが、緊急事態宣言の発出を控えても買戻しも交えて買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となってもさらに上値を買い上がる動きとなり、高値更新となる場面もあった。特に買い材料があったということでもないのだが、緊急事態宣言の内容が景気への影響が軽微という見方に加え、指数先行で買う向きも見られほぼ全面高となった。
昼の時間帯も値持ちは良いものの上値は重くなった。後場に入ると指数は全く動きは見られず、上値の重さを嫌気するような場面もあった。最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小、さすがに緊急事態宣言の発出を嫌気する向きもあったようだ。全体的には緊急事態宣言の発出も業績への影響が少ないということで景気回復期待が強いということだろう。
小型銘柄はまちまちだった。目先の値動きの良いものには買いも入るが、一方で手仕舞い売りも出るということだ。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られ、指数を動かす場面もあったが、断続的な動きは見られず、指数を方向付けるような場面はなかった。
緊急事態宣言の発出も特に悪材料視していないという雰囲気だ。内容が昨年よりもかなり「緩く」なっていることで景気への影響が少ないという見方のようだ。ここからさらに緊急事態宣言の発出も効果がないということになれば、さらに緊急事態宣言の強化などが嫌気されることになりそうだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
27,000円を割り込まなかったということで再度上値を試す動きとなった。改めて27,500円を超えると買えないということになりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
緊急事態宣言の発出で大幅高となるなど、異様な相場となっている。目先の需給といえばそれまでだが、それだけでは説明できない感じだ。昨年暮れの大幅高の時と同じように、特に材料がないなかで買い急ぐ動きが出たということだ。
外国人の買いとも見られるが、特にここで買い急ぐ理由もなく、投資信託や年金などの買いではないかと思われる。それでも上値を買い上がっているのはあくまでも目先筋ということだと思われ、再度調整となると思う。
改めて上値を買い上がるような状況ではないと思うし、悪材料を探せばいくらでも出て来るという状況だが、特に悪材料も問題視していないようだ。まさに「バブル」という状況であり、緊急事態宣言でも新型コロナウイルスの感染拡大が続くようだと再度売られることになるだろう。
ワクチンの効果なども疑問視される場面も出てきそうだし、緊急事態宣言でも収まりそうもないという見方もあるなかでの株高であり、いったん下落に転じると大きな下げになるのだろう。バブルではないという見方もあるが、まさにバブルではないという見方があるうちがバブルということだろう。