LINEに続く今年最大級のIPOとなるJR九州の上場まで、あと11日と迫った。JR九州は10月25日火曜に東証に上場する予定で、すでに銘柄コードも9142と決まっている。
IPOに先だって公募で買う投資家を募るブックビルディングは、10月7～13日頃に各証券会社で行われた。仮条件は2,400～2,600円で、売買単位は100株となっていた。ブックビルディングは終わりまだ公募価格が決定していない段階だが、おそらく上限の2,600円となるだろう。
公募価格が決まれば、あとは上場を待つのみとなる。今回のJR九州はどのくらいの初値がつけられるだろうか？各初値予想では、2,600～3,000円となっている。だいたい公募価格の10％程度高いところだが、それくらいが妥当なのではないか。
JR九州と並ぶ今年最大級のIPOとして、7月15日に上場したLINEがあった。LINEの公募価格は3,300円で、初値は50％近く高い4,900円だった。これはLINEのような大型IPOとしてはかなりいい初値だったが、それには理由があった。
LINEが上場した7月15日は7月の第2～第3週にあたり、6月最終週に株式市場がイギリスのEU離脱で暴落した後のリバウンドの週だった。LINEはたまたまそういったいい時期に上場したこともあり、公募価格の50％増しという良好な初値がついたのだ。
JR九州の上場時にはそこまでの地合は期待できない。なので2,600～3,000円という予想は妥当だが、上手く行けば3,000円を超える初値もつくだろう。今年の国内株式市場でおそらく最後となる大きなイベントが、間もなく始まる。