白金は調整が一巡した可能性
目次
●白金:調整が一巡した可能性も
●金:他貴金属に比べまだ調整余地あり
●白金-金価格比差:縮小に転換か
●原油:下ヒゲを取りにくる動きは仕込みどころ
連休後、商品相場は緩んで始まりましたが、大きく下げたところから戻りをみせつつあります。
白金:調整が一巡した可能性も
ファンドの買い越しは先週に続きさらに空売りが増えたことで大きく減少、買い越しの水準は直近5年間の最低水準を下回ってきました。
NY白金相場は、日本の連休中につけた900ドル割れを再度試したうえで、現在は920ドルあたりまで戻りを見せつつあります。
白金は、ファンドの買い越しの調整が進んでいること、NY白金価格が900ドル割れから立ち直りつつあることから、調整は一巡した可能性があり、買い方針で狙いたいポイントにきています。
金:他貴金属に比べまだ調整余地あり
ファンドの買い越しは減少しているものの、銀や白金に比べると、まだ調整の余地があります。
東京市場はやや戻したものの、連休明けにつけた大陰線の中の動きに留まっており、もう一段の下落があると見ておいたほうがよいでしょう。
白金-金価格比差:縮小に転換か
白金と金の価格差チャートを見ると、価格差は1150円近くまで拡大、昨年以上に拡がっている状態でした。
しかし、上記の白金と金の状況から、今後は反転して縮小方向に転換するのではないかと見ています。
原油:下ヒゲを取りにくる動きは仕込みどころ
ファンドの買い越しは順調に縮小、調整は一巡したと考えてよいでしょう。
NY原油価格は、想定レンジ下限から戻す動きをみせています。
ただし、先週もお話した通り、原油は大きいヒゲ線を試しにくる傾向があり、今後下ヒゲを試す動きがあった場合、そこがまさに買い場になると思っています。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
当コラムの筆者、萩原航のセミナーも定期開催中。
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