11月8~9日に行われた米大統領選では、事前の予想とは裏腹に共和党のトランプ候補が勝利。来年からアメリカ第45代大統領に就任することになった。
トランプは共和党指名候補になる前から、その過激な発言で良くも悪くも注目を集めてきた。そして「メキシコとの国境にメキシコの金でフェンスを築く」「イスラム教徒をアメリカに入国禁止にする」など、大統領になった時実行すると述べていた政策もこのように過激なものが多かった。
そのような人物が、ついに米大統領として当選してしまった。問題は大統領になって、本当にこれまで述べてきたような過激な政策を実行するかどうかだ。
本当に過激な政策を実行すると、アメリカの国内外から相当な反発を受ける。アメリカ国外からならともかく、国内からも反発を受けるとアメリカに社会不安が広がる。それはアメリカ経済にとってもマイナスになるだろう。
あるいは、大統領になったらこれまでの過激路線から転換し、もう少し現実的な発言・政策をするようになることも考えられる。実際大統領選直後に今後の現実的な経済政策について発表したため、開票直後は暴落していた株式市場が以後は上昇に転じた。ただし現実派に転換すると、これまでの支持者からの支持を失う可能性がある。
どちらにしても、これまでのアメリカ大統領とは全く違うタイプの人物が大統領になる。来年からアメリカがどのように変わって行くか、世界中が注目している。