11日の原油価格は小幅推移している。投資家は、米中貿易協議での大きな進展や、サウジの減産による影響など他の原油にとっての好材料を待っている。
ニューヨーク商品取引所のWTI原油先物は、8日に2019年の最高値である52.70ドルを記録した後、現在では0.02%下落して、52.58ドルである。
ブレント原油は、61.91ドルの2019年最高値を付けた後、0.2%安で61.53ドルとなった。
ブレント原油とWTI原油は、それぞれ週次で7%、8%高となりそうである。
「原油は上昇を維持しようとしており、次の好材料を待っている」と、コネティカット州スタンフォードのTradition Energy社のエネルギーリサーチディレクターのGene McGillian氏は語る。
今週においては、サウジアラビアのファリハ石油相が原油市場のリバランスを宣言しており、原油市場を支える要因があった。同氏は、サウジアラビアは11月の日量1020万バレルの記録的高水準から日量約80万バレル減産していると述べている。
「サウジアラビアの減産は明らかに市場に影響を与え、原油価格は良い上昇を見せた」とソウル、NH Investment & Securities Co.の商品トレーダーのHong Sungki氏は述べた。
米国と中国は、9日に貿易協議を終えた。明確な合意には至っていないものの、両国とも引き続き綿密に協議を続けるとしている。トランプ米大統領は、中国のと貿易交渉において「途方もない成功を収めた」と述べている。
ムニューシン米財務長官が10日に、劉鶴中国副首相が1月末に通商協議で訪米する可能性が高いと述べている。