24日の原油価格は下落している。米国がイラン産原油禁輸の適用除外措置の撤廃を表明後、原油価格は一時急騰し、その後反落した。
日本時間午後0時1分時点で、米WTI原油先物価格は0.5%安の65.96ドル、ブレント原油先物価格は0.4%安の74.17ドルとなっている。
しかし、WTI原油は年初来で45%、ブレント原油は38%高となっている。
ドナルド・トランプ米大統領がイラン産原油の全面禁輸を決定したことを受けて、原油価格は今週、年初来高値を更新した。
「我々はもはや例外を認めない」とマイク・ポンペオ米国務長官は22日に述べた。適用除外措置が失効する5月2日以降、米国はイラン産原油を輸入した国や金融機関に対して経済制裁を課すと見られている。
2018年にトランプ政権はイランへの経済制裁を表明後、日本を含む8ヵ国に対してイラン産原油の輸入を容認した。
CNBCが伝えるところによると、全面禁輸が発表される前の時点で、マーケットは米国が適用除外措置を延長することを予想していた。
トランプ大統領は、イランやベネズエラ、リビアからの供給減を補うために、OPECプラスが原油減産を撤廃するとの見解を示した。
国際エネルギー機関(IEA)は23日、原油市場には「適切な供給」と「十分な余剰供給能力がある」と表明した。