OPECプラスが減産を年末まで継続すると見られるとしたサウジアラビア石油担当相の発言があり、7日のWTI原油は前日比2.66%の上昇となった。10日の原油先物も続伸している。
10日午後5時00分時点で米WTI原油先物は0.54%高の54.28ドル。英ブレント原油先物は0.43%高の63.56ドルを付けている。
サウジのファリハエネルギー産業鉱物資源相は7日、OPECプラスが今年6月以降も減産を継続することを確信していると語った。ロシアのエネルギー相は両国が協調行動を取ることで合意したと述べた。
サウジは日量1031万1000バレルとした生産目標から、約70万バレル下回る日量960万バレルまで減産している。
ファリハ氏は「減産を強化する必要があるとは思わない。ただしイラン、ベネズエラ等諸国の動向によっては減産を軽減する可能性はある」と発言した。
ノバク露エネルギー相は、サウジ・ロシア両国が協調行動を取ることで合意に至ったと発言。
OPECプラスは原油価格を支持するべく年初来協調して減産を行ってきた。
一方、トランプ米大統領が対メキシコ追加関税を無期限延期するとして合意に至った報道も原油の上げ相場を支えている。
また7日にベイカー・ヒューズが発表した先週の米石油掘削リグ稼働数は2018年2月ぶりの低水準となる789基であった。