12 日の原油価格は下落している。米国エネルギー情報局(EIA)が2019年の世界の原油需要の伸びを下方修正し、米国石油協会(API)が原油在庫の急増を報告した。
午後16時15分時点で、米WTI原油先物は1.71%安の52.36ドル、 ブレント原油 は1.69%安の61.24ドルとなった。
月間報告書において、EIAは2019年の世界の原油需要予想を、日量122万バレルへと下方修正し、従来の見通しから日量16万バレル引き下げた。
12日発表されたAPIの週次報告では、6月7日までの週の原油在庫はアナリストの予想が48.1万バレル減であったが、490万バレル増の48280万バレルという予想外の増加であった。
また、EIAの原油在庫は本日午後11時30分に発表される。
アラブ首長国連邦(UAE)のマズルーイ・エネルギー相によると、11日の米州国際経済フォーラムにおいて、石油輸出国機構(OPEC)は協調減産に向けた合意に達しそうだと述べた。
OPECは今年後半の原油生産政策について議論するために、本来6月25日にOPEC総会が開かれることになっていた。しかし、組織内の報告書によれば、ロシアが、会合を6月3-4日にずらす提案をしたという。
マズルーイ・エネルギー相は報道関係者に対し、「我々は日程を調整している」と述べた。そして、6月と7月のどちらでも構わないとの趣旨を強調した。
同氏は、「私には重要でないことだ」とし「最重要なのは、現時点で我々が把握できている事態である。それにより、我々が会議を延期するかどうかが決まるだろう」と述べた。