22日、EIAの発表した週次原油在庫統計は予想を超える減少を見せるも、原油価格は下落している。
17時00分時点で、WTI原油先物は55.90ドル、ブレント原油先物は60.45ドルをつけている。
EIAの発表によれば、8月16日までの週における原油在庫は270万バレルの減少となり、予想の189万バレルを超える減少を見せた。
またガソリン在庫は30万バレルの増加、中間留分在庫は260万バレルの増加となった。
米中貿易摩擦が長引く中、原油需要の減少への懸念も原油価格にとって逆風となっている。
またトランプ米大統領は米国経済が短期的に打撃を受けたとしても「中国と対峙する」必要があると発言し、米中間における速やかな貿易合意成立への期待は後退した。
インベスティングドットコムのシニア商品アナリストであるバラーニ・クリシュナン氏は、7月FOMC議事要旨にて追加利下げへの示唆がされなかったことが、原油市場への投資心理を悪化させたという。
23日に予定されているジェローム・パウエルFRB議長による講演が現在関心を集めているが、クリシュナン氏はこの講演は「大幅利下げへの期待を裏切るものとなる可能性が高い」と予想している。