[ドバイ 8日 ロイター] - イランのザンギャネ石油相は石油輸出国機構(OPEC)宛ての書簡で、石油市場に対する明確な結果が期待できなければロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」会合の開催には同意しないと伝えた。ロイターが書簡を確認した。
7日付の書簡は「来るべきOPECおよびOPEC非加盟国の閣僚級会合が企画されていることを巡る漠然とした状況は私にとって深刻な懸念だ」と指摘。「市場に伝える明確で合意に達するような結果(が期待されること)なしに」会合を企画することは始まる前から失敗したとのメッセージになりかねず、「現在の低価格環境をさらに悪化させる可能性がある」とした。
OPECプラスは、米国など他の産油国の協力が得られない限り、大幅減産には合意しない構えだ。OPEC関係筋が7日、明らかにした。
OPECプラスは9日に会議を開く予定だが、この関係筋は、減産の規模は米国やカナダ、ブラジルなどの意向次第と強調。さらに、協調減産体制が3月に崩壊して以降、一部加盟国が生産を拡大させており、減産のベースとなる水準も決める必要があると指摘した。