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イラン核合意復活へ残された時間は数週間=IAEA事務局長

発行済 2021-01-12 14:40
更新済 2021-01-12 14:45

[ウィーン 11日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は11日、2015年のイラン核合意を復活させるための時間は数週間しかないとの見解を明らかにした。ロイター・ネクストの会合に合わせて行われたインタビューで述べた。

イランを核合意に復帰させるための協議はどの程度時間が残っているかとの質問に対し「何をすべきかを述べる立場にない」と断った上で「この先何カ月もあるわけではないのは明白で数週間だろう」と語った。

イランの議会は昨年、核施設でのウランの濃縮度を20%に引き上げることを政府に義務付ける法律を可決。これを受けイランは作業を開始したと発表した。

この法律はまた、2月21日までにイランの石油販売に関する障害が取り除かれ、銀行取引が正常化されなければ、核合意で認められていたIAEAの広範な査察権限は消滅し、査察は特定の施設に限定するとしている。

グロッシ氏は「(査察制限の圧力は)法に定められているため真剣に受け止めざるを得ない」と述べ、イラン政府は実行に移すとの見方を示した。

イランは濃縮度20%のウラン製造を「非常に急速に」進めているとし、中部フォルドゥの核施設で1カ月当たりおよそ10キログラムの製造が可能との見方を示した。

イランの核合意違反を停止させる追加文書を作成するために迅速な外交努力が必要と強調した。

「当初の合意の条件や条項をどのように修正するのか、歯磨き粉をチューブに戻すのか、明確な理解が必要になる」と指摘した上で、2月21日までに実現可能との考えを示した。

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