25日、ムニューシン米財務長官がビットコインについて悲観的な見方を示したものの、その後ビットコインは急反発し1万ドルを突破した。
16時50分時点で、ビットコインは3.84%高の10119.0ドルとなっている。
ムニューシン氏は「私が10年後にビットコインついて話すことはない。それは保証できる。もっといえば5、6年後に財務長官として、ビットコインについて話すこともないだろう。私には他に優先事項があるからだ。また私が個人的にビットコインを購入することもないだろう」とした上で、「これらの仮想通貨はほとんど違法行為や投機によって支えられてきたと私は見ている」と述べた。
また、世界中の規制当局がプライバシーやセキュリティの観点からフェイスブックのリブラ発行計画に対し懸念を表明している。
セントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁は先週の講演にて、仮想通貨がもたらしうる違法行為や不安定性が米国の通貨システムを揺るがしていると述べ、またパウエルFRB議長は今月初めに、リブラに関する深刻な懸念が解決されない限り、リブラの計画を「進めることはできない」と述べた。
またG7の財務相や、ドナルド・トランプ米大統領も今月、リブラに対する懸念を表明している。
リブラに関するマイナス材料は存在するものの、他の主要仮想通貨も軒並み上昇している。16時50分時点で、イーサリアムは6.53%高の219.95ドル、リップルは3.34%高の0.31755ドル、ライトコインは5.29%高の94.210ドルをつけている。