フェイスブックの仮想通貨リブラのホワイトペーパーは、その内容が密かに更新されているという。リブラ協会から脱退した企業名などの修正だけでなく、初期投資家に支払われる配当に関する情報が削除されているそうだ。ジョージタウン大学法律センターのクリス・ブルーマー教授が12月10日、自身が創設した金融テクノロジー系非営利団体「フィンテックポリシー」のサイト上で発表した。
2019年6月に公開された最初のホワイトペーパー(LibraWhitePaper_en_US.pdf)では、リブラの裏付けとなるリザーブ資産(リブラリザーブ)に付与される利子でシステム経費をまかなうことで、低額の取引手数料を保証し、エコシステム立ち上げのため資金を提供した投資家(リブラ協会会員)に配当を支払い、普及と成長を後押しする旨が明記されていた。しかし記事掲載時点の最新版(LibraWhitePaper_en_US-Revised101319.pdf)では削除され、以下のようになった。