[ロンドン 20日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)は20日、2016年の国内総生産(GDP)を約1.3%上方修正し、2兆ポンド弱とした。新しい統計手法とデータを反映した。同年のGDPは260億ポンド(310億ドル)上方修正された。
ONSは定期的に統計手法を修正しており、GDPが小幅に上方修正されることが多い。
今回の修正では、企業のコストに関する新たな調査を利用したほか、建築物・機械など資本資産の測定方法を「大幅に」変更した。
1997年─2016年の経済成長率は平均年間で推定2.1%。従来の推定値は2.0%だった。
ONSのGDP担当責任者ロブ・ケント・スミス氏は「今回の統計は新しい情報源と手法を使って算出した。英国経済の中をお金がどのように回っているかを以前よりもはるかに良く推定できるようになった」と説明。
「今回の統計は、以前入手可能だったよりも多くの、より正確な情報を使って算出したが、国内経済の規模と成長に関する全体像は現在の推定値と酷似している」と述べた。
今回の統計によると、英国経済は金融危機の間に6.0%縮小した。従来は6.3%の縮小と推定されていた。