[東京 21日 ロイター] - 日本百貨店協会が21日発表した7月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比2.9%減の4971億円と、4か月連続でマイナスとなった。
7月は、梅雨が長引き気温が上がらなかったことで夏物商品が振るわなかった。日曜日が前年より1日少ないというカレンダー要因も響いた。月末に梅雨が明けると、気温の上昇とともに販売も動意づいたが、前年実績には届かなかった。
訪日外国人向け売り上げは同3.4%増と、6カ月連続でプラス。客数は3.7%減ったものの、購買単価が7.3%伸びて販売額を押し上げた。
商品別にみると、雑貨が同1.7%増と6カ月連続で前年を上回った。宝飾・時計などの高額品と化粧品が引き続きけん引役となった。一方で、主力の衣料品は、同6.9%減と不振だった。天候に恵まれなかったことで季節需要が盛り上がらず、とりわけ軽衣料の動きが鈍かった。
調査対象の百貨店は78社・215店舗。東京地区は同2.7%減と、4カ月連続でマイナスとなった。