以下が、本日の米国市場注目の3ポイントである。
1.セールスフォース決算報告
ハイテク銘柄のセールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM)とVMware(NYSE:VMW) は本日引け後に決算報告を発表する。
セールスフォースの予想EPSは0.47ドル、予想売上高は39億5000万ドルとなっている。
また同社がタブローを157億ドルで買収したことにより、業績見通しを修正するのかといったことにも、投資家の目は向けられている。
同社株は年初来7.6%の上昇となっているものの、タブロー買収を6月10日に発表してからは8.6%の下落となっている。
また8月1日に買収取引がまとまって以降、同社は成長予想を下方修正せざるを得なくなった。
同社の通年の予想EPSは、タブローの買収により2.68-2.70ドルに下方修正されている。
決算報告に先立ちWedbush証券は、セールスフォースの企業努力は同社の国際市場における成長を後押しし、同社株への投資は「ディフェンシブ銘柄として魅力的で合理的なもの」であるとしている。
一方VMwareも引け後に決算報告を控えており、予想EPSは1.55ドル、予想売上高は24億3000万ドルとなっている。
2.ECB議事要旨
欧州中央銀行(ECB)は本日午後8時半に前回理事会の議事要旨を発表する。これに伴いEUR/USDに投資家の目は向けられている。
公表される議事要旨では、9月に実施されると予想されている利下げの規模について、手がかりを得られる可能性がある。
また午後5時発表のユーロ圏製造業・サービス業PMI(8月)にも注目が集まっている。両指標はいずれも前月に比べ下落すると予想されている。
3.米失業保険申請件数
本日午後9時半、米労働省により8月18日までの週における失業保険申請件数が発表される。
同指標は前月の22万件から減少し、21万6000件となると予想されている。
また本日午後10時45分、米マークイット総合PMI速報値(8月)が発表される。
米製造業PMI(8月)は上昇し50.5に、一方でサービス業PMI(8月)は下落し52.9になると予想されている。