[ワシントン 30日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが30日に発表した9月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数の伸びが74万9000人と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の65万人を上回った。
雇用は増加したものの、新型コロナウイルス感染が一部地域で再拡大し、政府の財政支援策が薄れる中、労働市場の回復は今後、失速する恐れがある。
8月分は48万1000人と、42万8000人から上方修正された。
PNCフィナンシャル(ペンシルベニア州)のチーフエコノミスト、ガス・ファウチャー氏は「労働市場は改善している」としながらも、「経済活動の再開を受けた大幅な雇用増の影響が薄れる中、雇用の伸びは年内、および来年も減速する」と述べた。
労働省が10月2日に発表する9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の前月比85万人増が予想されている。8月は137万1000人増加した。
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