日本銀行の12月の企業短期経済観察調査(短観)が14日の午前8時50分に発表された。短観は四半期ごとに実施され、日本の経済状態を図る指標であり、株価や為替レートに大きく影響を与えるため国内外の市場関係者から注目される。景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いた業績判断指数(DI)で表され、大企業・製造業/非製造業の景況感を示す。
短観大企業製造業指数(Q4)
前回:19 予想:17 結果:19
短観非製造業指数(Q4)
前回:22 予想:21 結果:24
大企業・製造業のDIは4四半期連続で悪化していたが、前回の9月調査から横ばいとなり悪化が止まった。一方で、非製造業のDIは予想を上回り、2ポイント上昇し2期ぶりの改善となった。企業収益の改善などが下支えしているものの、米中間の摩擦や中国経済の減速の懸念による見通し悪化の影響があったという。