22日の日経平均は3営業日ぶり反落。
96.42円安の20622.91円(出来高概算10億1000万株)で取引を終えた。
買い先行で始まったが、寄り付き直後に付けた20805.93円を高値に、その後はマイナス圏での推移が続いた。
後場は20558.30円まで下げ幅を拡大させる局面もみられたが、後場の値幅は100円程度と連日で狭いレンジ取引を終えた。
週明けの米国市場は休場だったこともあって海外勢のフローは限られ、出来高は昨年8月24日以来の低い水準だった。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めている。
セクターでは石油石炭、金属製品、鉄鋼、電気機器、機械、保険、鉱業が軟調。
半面、空運、陸運が小じっかりとなるなど、前日のリバランスの流れにとどまっている。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック (T:6954)、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)が重石となっている。
米国市場が休場だったこともあり、海外勢のフローが限られたほか、手掛かり材料にも欠ける状況だったとみられる。
グローベックスの米株先物が弱含みに推移しており、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードの中、利益確定の流れが優勢だった面もありそうだ。
中国・上海指数が1%を超える下落で推移していることなども、神経質にさせているだろう。
また、日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいところでもある。
政策面では現状維持がコンセンサスではあるが、市場の関心は日銀のETF買入れ比率について、225型を引き下げ、TOPIX型を引き上げるのではないかとの見方がされていることである。
影響が警戒されているファーストリテが弱い動きをみせていることもあり、まずは日銀総裁の会見などを見極めたいところであろう。
もっとも、ファーストリテについては、仕掛け的な動きもでており、結果を前にショートカバーも意識されやすく、日経平均の底堅さにつながる可能性はある。
また、マザーズ指数は続落となったが、前日の上昇で一目均衡表の雲上限を試しており、想定内の調整といったところ。
この辺りでの踏ん張りをみせてくるようだと、来週にもテクニカルシグナルは好転してくる可能性がある。
短期資金中心で逃げ足は速いだろうが、材料性のある中小型株へは押し目拾いのスタンスとみておきたい。