本日の米国株式市場で注目の3ポイントは以下の通りだ。
1. ウーバー、上場後初めての決算報告
ウーバー(NYSE:UBER)は31日の寄付き後、上場後初の決算報告を行う。同社株は停滞しており、今回の決算の結果による好転が期待されている。
ウーバーのIPOは、競合リフト(NASDAQ:LYFT)に続いて大きな失敗となった。リフト株はIPO価格の1株72ドルから21.9%安となっている。
予想四半期EPSは-78セントで、予想売上高は31億ドルとなっている。
コストコ・ホールセール(NASDAQ:COST)も市場引け後に決算報告を予定している。
同社の予想EPSは1.82ドル、予想売上高は347億ドルで、同社株は年初来18.2%高となっている。
市場寄付き前には、ディスカウントショップのダラー・ゼネラル(NYSE:DG)とダラー・ツリー(NASDAQ:DLTR)の決算報告も予定されている。
2. 住宅販売保留指数は上昇する見込み
住宅市場に関する統計が市場寄付き後すぐに発表される。
全米リアルター協会は4月の住宅販売保留指数を午後11時に発表する。
4月の住宅販売保留指数は0.9%の上昇が予想されている。
市場寄付き前には、米労働省によって週次の失業保険申請件数が発表される。
失業保険申請件数は216,000件に微増すると予想されている。
3. 米国原油在庫はドライブシーズン到来により減少か
米国エネルギー情報局は週次の石油レポートを発行する予定で、米中の貿易摩擦激化により原油価格の変動が左右される中、同レポートの内容に注目が集まっている。
中国は米国との貿易摩擦に関してより強硬姿勢を取り、米国の多くのセクターで必需品となっているレアアースの輸出を禁止し得る構えを見せた。
先週、米国石油協会(API)は原油在庫量が526万5000バレル減少したという推定値を発表している。
米エネルギー情報局(EIA)の原油在庫では、5月24日までの週で原油在庫量の857,000バレル減と予想され、2週間ぶりの減少となると見られている。
また、米国の週間生産高は日量1220万バレルで史上最高水準を維持し、OPECによる減産に対して相殺効果を発揮しており、今後も注目される。