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米中関係悪化で日経平均は続落。後場の上値は重いか

発行済 2019-08-06 11:40
更新済 2019-08-06 12:06
© Reuters.

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トランプ大統領による対中関税第4弾の表明から金融市場は大きく揺れている。前日の米国株式市場は主要3指数揃って大きく下落。中国が対抗措置として米農産物輸入を停止し、米中関係悪化が加速しているのが理由だ。人民元は対ドルで7元を突破し、米国は中国が関税の影響を弱めるため意図的に人民元安に誘導しているとし、今朝には中国を為替操作国に指定した。この追加の悪材料によって米国株価指数先物はさらに下げを加速させ、9月限ダウ先物は一時25035ドルまで下落、9月限SPX500先物は2776.62ポイントまで下がった。S&P500の200日移動平均線は2790あたりにあり、先物はこれを一時下回ったことになる。今夜の米国市場ではこの200日線を守れるかが焦点となる。2786~2800あたりは抵抗帯であり、200日線とも重なることから今後を占う上でも重要だろう。

午前11時16分時点での上海総合指数は2.07%安、ドル/人民元は7.0561と人民元安が進んでいる。

日韓関係悪化で注目される韓国総合株価指数は1.03%安、ドル/ウォンは前日と変わらずとなっている。

10年債利回りは1.1719%と続落し、ドル/円は105円台から106.16円と106円台に戻している。

日経平均株価は2万294円と続落。午前9時台には節目の2万円に近づく場面もあったが、切り返している。7月30日の高値から本日の安値まで1800円近く下落しており、どこまで戻せるかが注目だが、今夜の米国市場に反転の兆しがなければ簡単には買いにくい。後場は前場のような大きな反転は見込みにくいだろう。20300円あたりは抵抗帯であり、明確に上抜くには米国市場待ちとなるのではないか。もちろん値動きが激しいだけに上値を伸ばして2万500円あたりまで行く可能性もあるが、戻り売りによっていったん押し戻される可能性に留意すべきだろう。

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