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日経平均は上昇も上値は重い。後場は様子見姿勢が強まるか。韓国CPIは0.0%に沈み、経済への懸念が高まる

発行済 2019-09-03 11:14
更新済 2019-09-03 11:39
© Reuters.  日経平均は上昇も上値は重い。後場は様子見姿勢が強まるか。韓国CPIは0.0%に沈み、経済への懸念が高まる

昨日の米国株式市場はレイバーデーによって休場だった。欧州市場は概ね上昇し、独DAX指数は0.12%高、英FTSE100は1.04%高で終了している。

午前10時46分時点で米10年債利回りは1.533%、2年債利回りは1.522%となり、逆イールドが解消している。ドル/円は106.34円。米株式指数先物は下落しており、ダウ平均先物は0.47%安となっている。

上海総合指数は0.11%安、香港ハンセン指数は0.10%高、韓国総合株価指数は0.32%高。9月の閣僚級米中貿易協議を調整中ではあるが、中国商務省は米国をWTOに提訴すると発表した。先週の株価上昇は米中関係の改善期待を背景にしていただけにこれへ水を差す形となった。また、ジョンソン首相が英議会の解散総選挙を検討しているとも報道されており、混沌としたブレグジットの状況も懸念材料となっている。

ドル/オフショア人民元は0.10%安、ドル/ウォンは0.03%高となっている。今朝発表された韓国4-6月期GDPは1.1%から1.0%と改定され、農産物価格の低下などにより消費者物価指数は前年同月比0.0%と統計開始以来の最低値を記録した。韓国経済がデフレリスクにさらされ始めていることを示すことになった。

日経平均株価は2万643円と若干の上昇をしている。本日から米国市場が本格的に動き出すことから後場は様子見姿勢が強まる可能性がある。日足で見ると下値は切りあがってきているが、2万600円台後半からの上値は重い状態だ。8月上旬以来のレンジ相場の行方は本日以降の米国市場が決めることになるのだろう。

本日は午後11時にISM製造業購買担当者景気指数が発表される。予想では51.1と50を保つとされているが、予想外の結果となれば値動きが大きくなる可能性はある。

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