前日の米国市場は主要3指数揃って上昇した。米中貿易協議が10月に再開予定と報じられたことで、米中貿易戦争への懸念が後退した事が好感された。またISM非製造業景気指数が56.4と予想以上だったことに加え、ADP非農業部門雇用者数や製造業新規受注が強い結果となったことも株価を支えた。ダウ平均は372.68ドル高で終えている。
米10年債利回りは上昇して1.576%、2年債利回りは低下して1.538%となった。ドル/円は107.02円と円安に振れている。
午前10時32分時点で上海総合指数は0.36%高、香港ハンセン指数は0.56%高、韓国総合株価指数は0.22%高となっており、概ねアジア株式市場は上昇している。ドル/オフショア人民元は0.10%高、ドル/ウォンは0.07%安。
日経平均株価は2万1208円と1万1200円を突破している。200日移動平均線が2万1227円にあり、ここからの上値は重いだろう。本日は午後9時30分に米雇用統計も発表予定であり、後場での上値追いは慎重にならざるえない。とはいえ強い上昇トレンドとなっていることから簡単に値は下げないとも思われ、雇用統計までは様子見姿勢が続くだろう。非農業部門雇用者数は前回より減少の16万、平均時給は前月比0.3%で変わらずと予想されている。その他の経済指標では午後3時の独鉱工業生産、午後6時のユーロ圏GDP確定値が注目される。