今日のチャート分析「マイクロソフト株に強気フラッグ型出現!」

 | 2018年06月21日 23:01

 マイクロソフト株 (NASDAQ:MSFT) が年初から19%上昇し、ITセクター全体をアウトパフォームしている。同時期、セクター全体の伸び率は12%に満たない。

 この強い動きは最近に始まったことではない。これまでの12カ月で同社株は40%近く上昇。IT産業株の動きを反映する「テクノロジー・セレクト・セクター・SPDR」(NYSE:XLK)ETF指数の上昇率はこの間29%に満たなかった。

 さらに、この5年間の動きをみるとマイクロソフト株は220%上昇。この間のITセクター全体の上昇率である132%を大幅に凌駕している。

 マイクロソフトの成功の核心は、急速に変化するテクノロジー産業の動きに適応する能力にある。同社のクラウドサービスであるAzure部門やOffice 365の堅調な伸び、また卓越したハイブリッドクラウドとAIへの投資、更に拡大するコンピューター市場などが追い風になっている。

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 一方で、Google(NASDAQ:GOOGL)が手強い競争相手となっている。アンドロイドOSや低価格のクロームブックでマーケットシェアを獲得。また教育分野のテクノロジーセグメントを手堅く握っている。

 しかしマイクロソフトは変わりゆく環境への適応の仕方を知っており、競争にも立ち向かっている。例えば肝心な市場におけるグーグルへの対抗策として、マイクロソフトはフリップグリッド(Flipgrid)を買収した。学生がクラスメイトと学習トピックに関するビデオを記録・共有できるアプリを開発するスタートアップだ。