チャート分析:雇用統計を受けドル下落 トレーダーはショート準備

 | 2018年07月10日 18:27

今日(9日)、米ドルは反落が続いた。これは、先週金曜日の非農業部門雇用者数(6月)で予想より米国の雇用は増えていると明らかになった一方、大事なインフレの指標は下げてしまった後に起きた。平均時給は、予想を裏切る結果だったのだ。

平均時給は0.2%の微増だったが、予想の0.3%を下回った。前年比成長率でも予想の2.8%を下回り、2.7%となった。このゆっくりとした賃金の伸びは、予想より早くなりそうだった連邦準備制度理事会(FRB)の利上げの圧力を緩和した。しかし、賃金の伸びは米ドルにのしかかるインフレ圧力の前兆となりえる。