強いドルは終わるのか?

 | 2018年07月17日 17:22

トランプ大統領による貿易摩擦は米国経済にとって悪いと言われているが、これまでのところ、米国株式の下落は限られており、国債利回りは高く、経済指標は良好であり、ドルは強い状況だ。

言い換えれば、現時点で保護主義が米国経済に悪影響を及ぼしていないといえる。先週、中国政府が必要な措置を講じることを約束せず、報復措置をとったため、米政府が中国製品に追加で2000億ドルもの関税を課すと公表した。いまだ政策ではなく、提案の段階で、公聴会が8月30日まで開かれるので、発動を待つことができる状況だが、 USD / JPYは112円を上回っている。米ドルは他の主要通貨に対しても上昇を再開した。中国の影響を受けやすいオーストラリアドルとニュージーランドドルは大きく下落したが、最も厳しかったのは日本円とスイスフランだ。 ポンドと カナダドルは、中央銀行の楽観的な経済見通しのおかげで他の主要通貨よりは高値を維持した。ジャーナリストたちは今週、経済指標やヘッドラインに出るであろう進行中のリスクで忙しい一週間になるだろう。大きな出来事がない限り、米ドルが高値を維持すると予想している。