チャート分析:金に売りシグナル トレーダーはショート準備か?

 | 2018年07月19日 17:27

は売りシグナルを発している。それは米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受け、ドルが2日連続で高値を付けた後に金は下落している。

ドルは6月28日の終値から0.07%上がり、今年で一番の高値水準になっている。

貴金属は、2つのファンダメンタルの点において、米ドルと「負の相関関係」にある。

1.ドルは国債により金利がつくが、金にはそのようなものはない。金利があがる時、米ドルは金に対して上がる。金利がさがる時、金は米ドルに対し上昇する。

2. 投資家は典型的に米ドルがリスクのある資産だと考え、一方、金は安全資産だと考えられている。

しかし、米中の貿易戦争の危機が始まった3月12日以来、従来の上記の2点が作用する市場動向ではなくなり投資家を困惑させている。

金の価格は一度上昇し5月中旬に最高値を記録したが、7.5%下落している。面白いことに、同時期に金と同格の安全通貨であるは6.3%下落している。

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トランプ大統領が貿易摩擦に火をつけたが、皮肉なことに、世界的な混乱の中、円や金に代わり、米ドルが安全資産としての地位を得ている。2008年のリーマンショックの時にも、米ドルが安全通貨になる動きがあった。

投資家たちが金に走ることを懸念し、今週貴金属は下げシグナルを発した。