ダウ平均は上昇と下落の紙一重の攻防を続けている。
それは景気のいいアメリカ経済という好材料と、米中間の貿易摩擦の悪材料という両方の要因から来ている。
金曜日の雇用統計で7月の雇用と賃金が成長していることを受け、ダウ平均は上昇した。これは連邦準備制度(FRB)によるさらなる利上げの道を整えた。
この上昇は、貿易摩擦の過熱から来る売り圧力を相殺するのに十分であった。
6月28日以降の上昇トレンドの中、チャートは垂れ下がる旗のような形を作っている(上図)。
もし、米中間の貿易摩擦の中でチャートがこの旗の上を抜けたら、アメリカの好景気に基づき、さらなる上昇が見込まれるだろう。
このチャートは、利確下げの力を吸収して押し上げていると言える。
上抜けは、ショートポジションのロスカットが引き金になり、さらなる買いを呼ぶだろう。
100日間の移動平均線(上図:青)と200日間の移動平均線(上図:赤)は平行に推移しており、MACD(上図:中段)の長い移動平均線と短い移動平均線の関係と同じである。また、RSIに関しても水平に推移している(上図:下段)。
トレーディング戦略 -ロングエントリー準備
慎重なトレーダーは、1月下旬の高値を超えて、長期的な上昇トレンドが維持されていることを確認してからロングするべきだろう。
一般的なトレーダーは、1月26日につけた25,587.24の高値を超え、2月の安値から続く上昇トレンドを再開し、それに続く調整下げで旗の形の妥当性をためし、その後少なくとも大陽線で上抜けした後にロングエントリーをするべきだろう。
積極的なトレーダーは上抜けと同時にロングエントリーするだろう。