ポンドとNZドルはさらに下落するだろうか?ードル円、カナダドル、豪ドル他

 | 2018年08月10日 18:44

h2 米ドル

米ドルは木曜日、予想より低いインフレ率だったのにも関わらず上昇した。経済学者は7月はスローペースで物価圧力を高まることを望んでいるが、生鮮食品及びエネルギー価格の下落により生活者物価指数(PPI) は停滞している。

生鮮食品及びエネルギーを除く、生産者物価指数は0.1%であった。これは経済が沈滞していると解釈もできるが、一方米ドルが何ヶ月も高値水準であり、このドル高がインフレを抑制している。

原油価格もまた7月に下げ、エネルギー価格を下げることにつながった。 失業保険申請件数 は予想よりも良かったが、その改善はPPIにより陰りを帯びている。

一方、 USD/JPY ではドル売りが起こっている。初動はたった10pipsの下落だったが、ニューヨーク時間でさらに10~20pipsの下落が起こった。また、ユーロポンド などの主要通貨に対する、米ドルの上昇がしばらく続いた。

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消費者物価に関するレポートが金曜日に発表が予定されているが、これはドルに大きなインパクトを与えるだろう。

弱い生活者物価指数(PPI)の結果と、原油価格が7月に下落した上で、CPIの成長は見られないだろう。消費者物価が期待はずれな結果であれば、米ドル/円(USD/JPY)1ドル=110.7円の水準を抜け、1ヶ月の安値を記録する可能性がある。

ユーロ/ドル(EUR/USD)は木曜日下落したが、1.16の水準は抜けなかった。この主な理由としてドルが強いことがあげられるが、9日に出された欧州中央銀行の世界経済リスク懸念の経済報告は、ユーロの下落を救えなかった。1.16ドルにおけるオプションの買い支えがなくなり、その下落は起こった。