チャート分析:原油は中期上昇トレンドラインを下抜け、さらなる下落見込み

 | 2018年08月16日 23:01

複合的なリスクが世界的な経済成長を脅かし、クルード原油にも大きな売り圧がかかっている。主な原因はトルコ危機と貿易摩擦でるあることは明白である。

前者(トルコ危機)は既に欧州の銀行に大きなダメージを与えた。しかし、この影響は限定的であり短期的であると見られている。後者(貿易摩擦)は長期戦になるだろう。貿易摩擦は経済成長に歯止めをかける可能性があり、既に景気循環的に低迷が見込まれている。

この世界経済の低迷の見通しは、原油需要にも悪影響がでている。米国原油在庫量が過去17ヶ月で最高だったことを受け、昨日の市場では明らかなシグナルが発せられた。