一週間の見通し:株式低迷の可能性、原油上昇、ユーロの下落

 | 2018年08月20日 17:31

  • 通商問題の中であるが、米国株式指数は決算や好景気を受けて上昇
  • しかしながら、株式指数は記録続伸せず低迷する可能性
  • ダウ平均は高値更新、4月の安値以来上昇トレンド
  • 原油(WTI)は11月以来の上昇トレンド
  • 好調な決算により、インデックスの記録的続伸が予想されている。先週ダウ平均Russell 2000 は共に0.43% 増、 S&P 500 は0.33%増、ナスダック総合指数は0.13%増であり軒並み上昇したが、堅調な決算シーズンに対し、これらの主要株式指数が最高値を続伸できないことは、今後の市場が危ないのではないかと懸念されている。

    通商問題が再び投資家の議論の中心になり、現在の強気相場が続くかどうか試されている。トルコ危機による世界経済への影響は、米中の貿易摩擦に対し協議再開することや上向きな決算などの好材料を相殺させた。株式はこれらのファンダメンタルにより上下に相場が揺さぶられている。

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    マーケットは第二次世界大戦以来最長の上昇相場であるが、通商問題でよい結末を迎えない限り、現在の景気循環後半で株式は上昇トレンドが止まるかもしれない。

    S&P 500 Indexは、1.09反落したが、週次0.59%上昇した。上昇は再開し、6週間続伸となった。テクニカル的には、この8月7日の高値である2863.43の高値更新を失敗している。また、ヘッド&ショルダーによる戻しの可能性がある。ヘッド&ショルダーのネックラインを下抜けするのなら、7月下旬の安値の水準になることになる。