チャート分析:金先物に下落トレンド ショート準備

 | 2018年08月31日 14:22

一般的な常識とは反し、相場は一筋縄にはいかない。

例えば、投資家がリスクオフに回った時やドルが下落した時に、金が上昇するというパターンは必ずしも当てはまらない。

また、リスクオンのセンチメントやドル高になった時、金にとって圧力になるとも限らない。

8月も不況であり、金は5ヶ月連続で下落した。2012年10月から2013年の2月までの過去5年半の中でこのようなことが起こったことがない。金の下落はドル高に起因するが、ドルがほぼ横ばいの中で前回の下落は起こっている。

アナリストは金の実需に注目し、実需は次の相場を予測する信頼できるインジケーターとして使うが、特にアジア圏からの金の物質的な需要があったにも関わらず、金価格は2012年10月から2013年7月までで30%下落した。

ドルの見通し合わせて取引するトレーダーにとっても、金の30%の下落している間の米ドルの上昇はたった4%の上昇過ぎなかった。

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なぜ金は1/3近くまで価値を失ってしまったのだろうか?トクビル・ゴールド・ファンドのJohn Hathway会長は、はじめの下落は実物市場の92倍以上あるデリバティブに起因するという。また現在、多くの人は金の魅力を奪ったビットコインを批判している。Hathway氏はビットコインに対し「ばかげている」と語っている。

金はすべてにおいて従来の値動きと反している。ドルは以下のような状況であり、市場はパターンに当てはまらないことが考えられる。

  1. 現在投資家は、米国株式が最高値を付ける中リスクに対し許容的である。
  2. 懸念が浮上した時、投資家はリスクオフでドルを求め上昇した。そしてさらに
  3. 漸進的な利上げは、市場がリスクオンのセンチメントの時でさえ、ドルの上昇を招いた。

トレーダーはトレンドが反転する可能性も視野に入れ今後の展開を考えている。反転はありえるが、トレードは確立をベースとしたものであり常にトレンドと一緒に考えるものだ。