商品先物一週間の見通し:金、銅に売り圧力、原油は65ドルへ

 | 2018年09月10日 16:16

今週、トランプ米大統領による中国への追加関税発言によって、投資家は商品先物で苦戦を強いられている。テクニカル的に弱い状況に加え、OPECや他エネルギー関連機構の圧力によって 米クルード原油は1バレルあたり65ドルに向かっている。

安全資産へのお金の流れがドルに向かうと予想する投資家が増えれば、のセーフヘブンの魅力が減り、ドルが上昇する。工業原材料の中では、 綿 もドル高や、トランプ米大統領の中国への警告を受けて売り圧力がかかっている。また、商品先物でロング限定の投資家が小麦ココアのような特定の市場から利益をあげることを促している。

経済指標カレンダーを見ると、投資家は木曜日のイングランド銀行 欧州中央銀行による政策金利、8月米国小売売上高に注意を払っている。

h2 米中間の貿易戦争は加熱/h2

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トランプ米大統領は先週の金曜日、5000億ドル近くの中国製品に追加関税をすると警告した。トランプ氏は大統領専用機のAir Force Oneで記者に対し、アメリカ政府は2000億ドルの関税の発動について「状況によって、すぐだ」と語っている。そして「やりたくはないが、私が望めば2000億ドルの後にさらに2670億ドルの追加関税が発動する準備が整っている」と述べた。

トランプ氏の警告は、特に銅の投資家の心を冷めさせるだろう。金属スクラップは、中国が米国からもっとも買い付ける工業用原材料(商品)の一つである。

トランプ氏の中国に対する2000億ドルの関税の警告によって、投資家は積極的に銅を売り投げている。