イングランド銀行VS欧州中央銀行、影響力はどちらがあるだろうか?

 | 2018年09月14日 10:04

木曜日は ユーロ ポンドにとって大事な日だろう。欧州中央銀行とイングランド銀行による金融政策と、米国消費者物価指数の発表が控えている。h2 米ドル/h2

一方、米ドルは予期されていなかった生産者物価指数(PPIの減少によって、主要通貨に対して下落している。生産者物価指数(PPI)は、原油価格の安定とドル高によって 18ヶ月ぶりに減少した。

消費者物価指数(CPI)も同じくこのような要因に対して弱く、特に先月の安定した天然ガス価格の影響を受けるだろう。これらを念頭に置いて、 地区連銀経済報告を見ると、いくつかの地区連銀でインフレ圧力の増加が確認されている。

しかし、インフレや経済は拡大しているが、ほとんどの地区で懸念や貿易に対する不確実性のためにこの地区連銀経済報告がドルに反映されていない。

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堅調な労働市場にもかかわらず、大幅な 賃金上昇は確認できない。米国連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは今月末に予定されている。消費者物価指数(CPI)が予想に届かなかった場合、投資家はドルを売ることになるだろう。USD/JPYは110.50と111.50の間で持ち合いになっているが、ドルは他の主要通貨に対し大幅な下落をする可能性がある。

米ドルトレーダーVSユーロ ポンド の勝敗は、欧州中央銀行イングランド銀行の金融政策によって決まるだろう。

欧州中央銀行とイングランド銀行の公定歩合は、金利据え置きだと考えられている。まずイングランド銀行の発表がはじめにあり、次に欧州中央銀行の発表である。また、カーニー総裁による記者会見はないとされているが、金融政策発表にともなって MPC議事録が発表されることを忘れてはならない。

h2 ポンド/h2

ポンドは、金融政策発表の前に報道された、EU離脱(ブレクジット)合意の進展の可能性を受け、上昇している。イングランド銀行の金融政策での良い見通しが示されれば、GBP/USDは1.3175まで上昇すると考えられる。

下の表を参照すると、先月小売売上高貿易収支インフレ賃金の上昇が確認できる。しかし、製造業サービス業建設業セクターは低迷している。

市場は来年後半までの利上げを価格に織り込んでいない。ポンドのトレーダーは今年の追加利上げに関し、イングランド銀行ほど我慢強く待てないだろうし、次の利上げを考えてショートを怖がるだろう。