チャート分析:なぜ米ドルが日本円に対し下落しているのか?

 | 2018年10月09日 12:48

ドルはファンダメンタル的に今後も強い見込みではあるが、 日本円に対しては3日連続で下落している。

今後数ヶ月、様々な要因によってドルは強いと考えられる。第一に、パウエルFRB議長は利上げに対して明確な見通しがあること。第二に、米国経済は強い経済指標を叩き出している。失業率は48年間中最も低水準である。また、国債が売られ 利回りが7年ぶりの高水準まで押し上げられ、ドル建て債権を買うためにドルが買われている。第三に、ユーロは、ドイツ・鉄鋼業生産指数の予期しない減少があったため、ドルの上昇を伸ばした。

これらのドルに対しいいニュースを背景に、円に対してはなぜ下落しているのだろうか?

リスク資産に対しての複合的な逆風が投資家たちを苛立たせている。米中間の貿易問題はエスカレートする一方で中国経済は停滞していたり、イタリアの予算問題によってユーロへの疑念が膨らんできている。市場のストレスレベルが上昇すると、日本円はセーフヘブン通貨としての立場を回復しドルからの流入があるようだ。

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