イングランド銀行は英ポンドを救えるか?

 | 2018年10月31日 20:48

h2 ● 市場は英ポンドに注目ーイングランド銀行は英ポンドを救えるか?

現在は英ポンドに注目が集まっている。木曜日にイングランド銀行(英中央銀行)によってインフレ報告書がリリースされ、次に政策金利発表を控えている。

イングランド銀行は、金利を変更すると見られており、英国経済の見通しやそれに対する見解は、英ポンドに大きな影響を与えると考えられる。

火曜日では、ドルに対し英ポンドは2ヶ月ぶり安値になっている。

イングランド銀行によるインフレ報告書によって、8月の安値を抜けていくか、それともここから上昇していくかを決めるだろう。

GBP/USDが継続的に下落していることを基に、投資家は最悪のケースに備えている。

下にある表は、9月の政策金利で据え置きを発表した以降の経済指標である。イギリス経済自体は良いことが分かる。失業率は低く、 インフレ(消費者物価指数)は中央銀行の目標より良く、平均所得は上昇している。

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前回のインフレ報告書がリリースされた時には、イングランド銀行は利上げを行ったが、英ポンドは下落した。なぜなら、イングランド銀行は今後の金融引き締めの計画がないことを明確にしたからだ。

カーニー英中銀総裁は、もしイギリスはEU離脱(ブレクジット)を巡り合意に至らなかった場合、金利の引き下げする必要性を示している。

2ヶ月が経ったが、イギリスは未だにEU離脱合意に近づいていない。10月の合意期限に間に合わず、カーニー総裁は英ポンドの下降リスクを心配している。

結果的に、トレーダーは中銀が英ポンドを救うことを頼りにしていない。なぜなら、イギリス経済はEU離脱(ブレクジット)によって左右されることは明白だからだ。もし、イングランド銀行が英国経済の見通しついて下方修正したり、カーニー英中銀総裁がプレスコンファレンスで金融緩和について指し示したら、GBP/USDは1.23まで下落し、EUR/GBPは90セントに向かっていくだろう。

しかし、イングランド銀行は最近の経済指標の悪化について触れず、インフレの上昇に焦点を当てるのならば、英ポンドはショートカバーが進み、すぐさまトレンドが反転し、GBP/USDは1.2850以上まで上昇するだろう。