為替市場、米サンクスギビングデーの相場に注目

 | 2018年11月20日 06:34

米国の今週22日木曜日はサンクスギビングデーを控えているが、月曜日の外国為替市場はホリデーシーズンのムードを打ち破るような相場であった。株式市場が下落し始めると、ユーロスイス フラン日本 円に対してドル高推移となった。サンクスギビングのため、米国株式市場と債券市場は木曜日と金曜日午前が休場となるが、為替市場は引き続き取引される。米国のサンクスギビングの週には、為替市場おいて新しい記録や節目となった過去があるため注目されるだろう。下部のチャートを参照してみよう。

昨年度のサンクスギビングの前日において、USD/JPYが2ヶ月間の最安値を記録していた一方、EUR/USDとGBP/USDはサンクスギビング当日に1ヶ月間の最高値を記録した。2016年度においては、USD/JPYが7ヶ月間での最高値となった一方、EUR/USDは11ヶ月間の最安値となった。当時のポンド市場では特に動きはなかった。2015年においては、USD/JPYは安定していたものの、EUR/USDとGBP/USDはサンクスギビングの週に7ヶ月間の最安値をマークすることとなった。毎年、サンクスギビング前に上記のようなトレンドが見られる。今年もこのようなトレンドがあるとすると、今週のEUR/USDは1.15ドル、USD/JPYは112円をマークする可能性がある。

ファンダメンタルの要因となる米国経済指標は今週は特に控えておらず、準大手企業の決算がドル売り継続の懸念材料とされているようだ。月曜日に公表された米NAHB住宅市場指数はエコノミストの予想通り下落となり、ドル続落の十分な要因となった。ドル上昇のモメンタムがダウンサイドへと転じる結果となったため、FRB議長やFOMCメンバーウィリアム氏が「雇用者数の堅調な伸びとともに、米国経済は好調に推移している」と楽観的な見通しとは裏腹に、ドル高への影響は全くなかった。火曜日発表予定の住宅着工件数住宅建築許可件数はドルのトレンドを変える要因とは考えにくい。

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