週間見通し:エネルギー株の下落、株式市場における6つのリスク

 | 2018年11月26日 16:45

h2 ポイント
  • 主要インデックスは下落、S&Pは調整局面に入る
  • 国債は上昇、ドルも上昇、原油と商品はさらなる圧力がかかる
  • ビットコインは4000ドルを切る

先週の原油の50ドルに向かう下落は、株式の圧力になっていた。先週金曜日のダウ平均ナスダック総合指数は下落し、両インデックスにとって厳しい週になった。しかし、もっとも下落したインデックスは S&P 500であった。金曜日のS&P 500は0.66%下落し、最高値から合計で10%の下落となり本格的に調整局面に入ったといえる。

S&Pの下落は、続落する原油価格によるエネルギー株の下落によって引き起こされていた。また、原油下落は過剰供給によって引き起こされている。 また、ドル高によって原油を押し下げる要因になっていた。

h2 原油の続落はエネルギー株を下落させる/h2

S&P 500

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード

金曜日のS&P 500は0.66%下落した。デボン・エネルギー(NYSE:DVN)や、マラソン・オイル(NYSE:MRO)は4%下落し、エネルギー セクターは 3.14%下落した。コミュニケーション・サービスは、1.31%下落しエネルギーセクターに続き2番めに悪いパフォーマンスであった。

週次ではS&P 500は3.79%下落し、2週間では5.34%下落を拡大した。最高値から10%の下落となり調整局面に入ったと考えられる。現在はS&Pは、約半年前の5月3日以来の低水準になっている。

3日半にわたる下落は、サンクスギビングの週では1939年以来3番目に悪いパフォーマンスである。 テクノロジー株は6.05%下落し、エネルギー株の-4.87%を上回る下落であった。

S&P500はすべてのセクターで少なくとも1%下落していた。公益事業は1.4%下落した。

ダウ平均

金曜日のダウ平均は0.73%下落した。しかし、10月3日の終値以来9.54%の下落であり、まだ調整局面に入ったとは言えない。一方で、これはダウ平均の強さと見受けられるが、大切なのは米中間の貿易戦争が始まる前の低水準レベルまでに下落していることだ。

ダウ平均に上場している多国籍企業の成長は、輸出に頼っている。また、ダウ平均は主要なインデックスの中で唯一調整局面に入っていないインデックスであるが、先週は4.44%の下落、2週間で6.62%の下落である。