チャート分析:原油はようやく底を打ったか?

 | 2018年11月27日 00:01

過去3年間の原油市場において最大の下落幅であった先週金曜日の6.66%下落から一転、月曜日は反発となった。

金曜日の急落以前に、原油相場は既に弱気相場であった。原油価格は10月下旬から下落トレンドを続け、WTI原油相場で最長の下落を記録していた。今日の反発によって、原油トレーダーは数週間にも及ぶ悪材料が出尽くした後で、上昇へ転換する始まりではないかと問いかけているだろう。

しかし、私たちはあまり楽観的には捉えていない。原油市場ではファンダメンタル的にもテクニカル的にも変化は起きていない。弱気相場は今後も続くと考えている。

ファンダメンタル的に言うと、米中の貿易戦争の継続による世界経済の減速によって原油需要は今後減少し続けると予想され、さらに供給は着実に増加している。中国やドイツの経済はすでに減速していることが見受けられる。

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またトランプ米大統領は、原油が続落している現在も引き続きツイッターを通じてサウジアラビアに価格を下げる圧力をかけている。

一方で、ビジネスサイクルの終焉や金利の上昇に伴い、過去最長の株式相場の上昇相場も終わりを迎えようとしている。金利の上昇によってドルは押し上げられるものの、原油価格にとっては逆風となる。

今後の原油価格はどう推移していくのだろうか?